
代表取締役社長 関根 知之
株主・投資家の皆様には、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申しあげます。
さて、第121期第2四半期連結累計期間(2011年4月1日から2011年9月30日まで)の事業につきましてご報告かたがた、ひとことご挨拶申し上げます。
当第2四半期連結累計期間の世界経済は、欧州の財政危機の深刻化や米国経済の減速懸念などにより、先進国を中心に景気の下振れリスクが一段と高まりました。わが国においても、長引く円高やデフレ、厳しい雇用環境に加え、世界経済の減速、電力供給の制限による影響が懸念されるなど、依然として厳しい状況にあります。海運業においても、世界経済の減速の影響を受けた石油化学製品や鉄鉱石を中心とした荷動きの低迷に加え、新造船流入が運賃の押し下げ要因になっております。不動産業においても、国内の厳しい景気を反映し、オフィスフロアの空室率は高止まりしております。
このような厳しい状況の中、当社グループの当第2四半期連結累計期間の連結業績は、円高や海運市況の低迷による収益の悪化、建替工事中であった飯野ビルディングの諸経費の計上などにより、売上高381億、営業損失0.4億円、経常損失11億円、四半期純損失は7億円となりました。
さて、当社は本年4月に中期経営計画「Iino’s Evolutionary Growth Plan to 2014(IEG14)-成長と進化-」を策定しました。最初の1年が勝負との認識のもと、当社グループ一丸となって計画の実行に取り組んでおります。当第2四半期連結累計期間の具体的な取り組みとしましては、計画の柱の一つ目である「ケミカル船事業の構造改革」では、19,000DWT型のケミカルタンカー5隻を返船する一方で25,000DWT型および33,000DWT型の3隻を新たに投入、運航の効率化と採算性の向上に努めました。二つ目の柱である「不動産事業を含めた安定収益基盤の強化」では、飯野ビルディングは全フロアの契約を獲得し10月1日に開業を迎えました。更なる安定収益基盤の強化に向け、新規プロジェクトの検討を進めてまいります。三つ目の柱である「新興国需要を取り込んだ中小型船の事業展開」では、アジア域を中心とした事業展開、新規プロジェクトの検討を進めております。
第121期第3・4四半期の見通しについては、海運業では円高の進行やタンカー市況が引き続き不透明な状況ですが、不動産業では、飯野ビルディングからの安定収益により、一定の経営状況の改善が見込まれます。
なお、中間配当金につきましては7月29日に発表しているとおり、誠に遺憾ではございますが無配とさせていただきました。期末配当金は、第3四半期期以降、不動産業では安定的な収入を予想しておりますが、海運業では円高の影響を大きく受けることや市況の見通しが不透明ですので、現時点では未定とさせていただきます。
これまでの皆様のご支援に感謝申し上げますとともに、今後ともご期待にお応えできるよう精励いたしますので、引き続き倍旧のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
飯野海運株式会社
代表取締役社長 関根知之




