事業内容海運事業

世界は海でつながっている

現在急速に進展しているグローバル化とは、国境を超えて人とモノが行き交うことにほかなりません。大量の荷物を一度に運ぶ海運業は、過去から現在、そして未来に至るまで、経済発展において欠かせない社会インフラとも呼べる事業です。私たち飯野海運は、高度な輸送技術と専門性を土台に、さまざまな産業において必要とされる資源・エネルギー・原材料の輸送に特化した海運事業を幅広く展開しています。

オイルタンカー事業

原油・石油製品の安定的な海上輸送を行っています。石油エネルギーのほぼすべてを海外からの輸入でまかなっている日本にとって、生命線とも呼ぶことができる事業です。飯野海運は1929年の「第一鷹取丸」竣工以来、石油輸送のパイオニアであり続け、現在も30万重量トン級の大型原油タンカーとプロダクト(石油製品)タンカーからなる船隊構成で、石油エネルギーの安定輸送を支えています。

大型ガスキャリア事業

冷凍タンクや冷却設備などを備えた大型のガスキャリアを中心とした船隊により、LPG(液化石油ガス)やLNG(液化天然ガス)などの液化ガスを輸送している事業です。当事業においても飯野海運は業界のパイオニアであり、LPG輸送においては世界の主要輸入国である日本・韓国・中国向けの輸送を中心に、LPGの海上パイプラインとしての役割を担っています。

ドライバルクキャリア事業

遠洋から近海の幅広い水域で、発電用石炭(一般炭)、肥料、製紙原料用木材チップなど多岐にわたる貨物を輸送しています。15万重量トン超の大型ばら積み船や中・小型ばら積み船、木材チップ専用船など多様な船種により構成され、新興国の経済成長に伴って輸送量が増大している一般炭輸送では、日本が海外炭の輸入を開始した当初から輸送に携わっています。

ケミカルタンカー事業

中東地域から出荷する石油化学製品輸送でトップシェアを誇る、飯野海運の中核事業のひとつです。飯野海運はステンレスタンクを備えたケミカルタンカーを中心に、メタノール専用船も含め業界トップクラスのケミカル船隊を保有。全世界に広がる航路で、石油化学製品・メタノ-ル・植物油・エタノ-ル・潤滑油といった液体貨物を安定的に輸送しています。

小型ガスキャリア事業

加圧式の小型LPGキャリアを中心とする船隊を運航している事業です。LPG(液化石油ガス)・LNG(液化天然ガス)といった燃料系ガス、エチレン・プロピレン・VCM(塩化ビニールモノマー)などの石油化学系ガスのほか、溶融硫黄などの高温輸送貨物まで多岐にわたる輸送貨物を担っています。