サステナビリティ重要課題の特定
飯野海運グループのマテリアリティ
海運業と不動産業を巡る外部環境は大きく変化しており、社会・ステークホルダーにとって重要な社会的課題は日々変化しています。
当社グループでは、地域社会や環境に大きな影響を与える油濁等の事故や、テナントおよび工事関係者の事故予防への対応として「安全・安心の確保」、気候変動や温室効果ガス(GHG)削減への対応として「脱炭素社会へ向けた取組み」、生態系の保全や汚染防止への対応として「生物多様性への取組み」をマテリアリティ(サステナビリティ重要課題)としています。
加えて、自社のみならずサプライチェーンを含めた人権尊重への取組みが求められてきている中、当社グループはグローバル企業としてすべての人々の人権を尊重することが企業として果たすべき社会的責任であることを認識し、人権尊重に向けた対応も重要課題と位置づけました。
そして、特定したマテリアリティと経営方針との統合には、ステークホルダーとの対話を踏まえ、どのように社会的課題を克服するかについての全社的な議論(透明性の高い経営)を行うことと、それらを実行に移す組織力(さまざまな人々が働ける職場環境(陸上・海上)と多様性に富む人材で構成される組織)が重要と認識しています。
マテリアリティの特定/妥当性判断プロセス
2023年度のマテリアリティのリスクと機会、主な取組み
カテゴリー | マテリアリティ | リスクと機会 | 主な取組み |
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Environment
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脱炭素社会の実現 積極的な新設備・技術・燃料の導入 再生可能エネルギーの活用 省エネ技術の積極的に採用 KPI:GHG削減率
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(リスク)
(機会)
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大気汚染・廃棄物の削減 低硫黄燃料の使用 プラスチックの使用量削減、3Rの推進 |
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生物多様性の保全 バラスト水処理装置の導入 森林づくり |
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Social
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安全・安心 安全に働ける職場環境の整備 事故の防止 事故発生時の対応強化 KPI:重大事故発生件数
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(リスク)
(機会)
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多様性と人的資本の強化 人材の多様性の推進と多様な人材を受け入れられる環境整備 人的資本の育成、強化 KPI:女性総合職比率 KPI:育児休業取得率 KPI:海外短期研修・ KPI:海外駐在経験者 |
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人権対応 サプライチェーンも含めた人権対応を推進 KPI:人権研修受講率 |
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Governance
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腐敗防止含めたコンプライアンス 腐敗防止、反社対応、独禁法遵守 |
(リスク)
(機会)
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リスク管理の高度化 適切なリスクテイクをする体制を整備 |
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コーポレート・ガバナンスの強化 内部統制の強化 各ESG課題に対応する経営・組織体制の確立 |
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マテリアリティマトリクス
当社グループの事業に関連する社会的課題について、ステークホルダーとの対話や個別アンケートから、ステークホルダーにとって重要な社会的課題を整理し、社会および当社グループの事業への影響度、重要度ならびに当社の対応状況の観点から取締役会で議論・評価しました。その中から9つの社会的課題を、当社グループが取組むべき目標として特定し、その影響度にあわせてプロットしました。不変のマテリアリティとして、安全・安心をマトリクスの枠外に最上位に位置づけているのは、当社グループが「安全の確保」を企業理念に掲げ、海運・不動産の各事業を通じてステークホルダーへ提供する価値の中で、安全・安心を最も重視するという強い意志によるものです。
マテリアリティマトリクス