当社が開発した低炭素燃料を活用した船舶向けカーボンクレジット方法論がVerra承認を取得
当社が開発したカーボンクレジット方法論「VM0053, Alternative Low-Carbon Fuels for Shipping, v1.0(船舶向け低炭素燃料)」(以下、本方法論)※1が、カーボンクレジット認証機関Verra※2の「Verified Carbon Standard(VCS)プログラム」(企業が環境活動を行うことで削減できたCO2排出量を評価・確認するための基準)の承認を取得したことをお知らせいたします。
本方法論は、当社がGrütter Consulting AG社(本社:スイス)※3の支援のもと開発し、Verraと連携して策定したものであり、海運業における低炭素燃料の利用による温室効果ガス(GHG)排出削減量を定量化するとともに、カーボンクレジットの創出を可能にするものです。
当社は、本方法論の開発などを通じて、カーボン市場の発展に寄与するとともに、今後も国内外の関係機関との連携を強化し、海運業の脱炭素化および持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進していきます。
■方法論の概要
本方法論は、燃料のライフサイクル全体(Well-to-Wake)にわたる排出量を評価し、従来燃料との比較により削減量を算定することで、カーボンクレジットの創出が可能となります。
また、本方法論により創出されたカーボンクレジットを市場で販売することにより、追加的な収益機会の創出が期待されるとともに、低炭素燃料導入の経済的インセンティブ向上にも寄与するものと考えています。
■海運業の脱炭素化への貢献
海運業は脱炭素化が困難な分野の一つであり、本方法論は以下の点でその課題解決に寄与します。
・排出削減量の高精度かつ国際的に整合性のある算定手法の提供
・カーボンクレジットによる収益創出の可能性を含む、低炭素燃料導入のインセンティブ提供
・国際海事機関(IMO)をはじめとする国際的な脱炭素化の流れとの整合
■方法論の利用について
今回、Verraにより承認された本方法論を利用した個別のプロジェクトについては、Verraのプロジェクト登録および第三者機関の認証取得等の手続きを経ることで、カーボンクレジットを創出することが可能となります。本方法論は当社に限らず、他の海運会社や運送事業者においても広く活用が可能であり、海運業界全体における低炭素燃料の普及およびカーボン市場への参画拡大への貢献が期待されます。
なお、本方法論は、船舶において以下のような低炭素燃料を使用するプロジェクトに適用されます。
・グリーン水素およびe-水素
・グリーンアンモニアおよびe-アンモニア
・e-LNG、e-LPG、e-ディーゼル、e-メタノール等の合成燃料
(注)
グリーン燃料:再生可能エネルギーを利用して製造される、使用時だけでなく製造時にもCO2を排出しない環境にやさしいクリーンエネルギー
e-燃料:再生可能エネルギーによって製造された水素と回収したCO₂を原料に合成して作られる代替燃料。燃焼時のCO2排出を実質的にゼロとみなせる
※1 VM0053, Alternative Low-Carbon Fuels for Shipping, v1.0の詳細(英語)
https://verra.org/methodologies/vm0053-alternative-low-carbon-fuels-for-shipping-v1-0/
※2 2007年に設立した米国ワシントンDCに拠点を置く非営利法人で、民間カーボンクレジット認証の大手プロバイダー
※3 1996年に設立したスイスに拠点を置くコンサルティング企業。主に発展途上国や新興国における持続可能な交通インフラの開発や、GHG削減プロジェクトの評価を実施
以上