ニュースリリース
海運業

本邦初となるメタノール二元燃料焚き大型原油タンカーの建造を決定

当社は、出光タンカー株式会社、日本郵船株式会社、日本シップヤード株式会社との4社コンソーシアムにて策定したデザインコンセプトに基づき、日本シップヤード株式会社にて本邦初となるメタノール二元燃料焚き大型原油タンカー(以下「本船」)の建造(2027年竣工予定)、並びに出光タンカー株式会社との用船契約への本船投入を決定いたしました。

本船は、従来の燃料油に加えてメタノールを燃料として使用することができ、主機プロペラ軸の回転を利用して発電する軸発電機を搭載しています。これにより二酸化炭素(CO₂)、硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)、粒子状物質(PM)などの船舶由来の大気汚染物質を有意に低減します。本取組みは当社の中期経営計画における重点戦略の1つである「脱炭素社会の実現に向けた計画策定と実行」を具現化するものです。

当社は1929年に当社グループ初の原油タンカー「第一鷹取丸」、1931年には本邦最大の外航原油タンカー「富士山丸」を建造して以来、原油輸送に従事しています。インハウスの船舶管理会社イイノマリンサービス株式会社とともに長年の運航管理で培ってきた豊富な経験と技術力を活かし、安全・安定輸送に努めるとともに、今後も環境負荷を低減する技術を積極的に導入し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

<本船概要>

全長 最大339.5m
型幅 60.0m
型深 28.6m
満載喫水 21.0m
満載載貨重量 約309,400トン
燃料 メタノールおよび重油

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イメージ図:2027年竣工予定の本邦初メタノール二元燃料焚き大型原油タンカー

本件に関する問い合わせ先
油槽船部:TEL 03-6273-3093
お問い合わせフォーム:https://www.iino.co.jp/kaiun/contact/

以上