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海運業

Fratelli Cosulich Marine Energyと代替船舶燃料分野における戦略的協力に関する基本合意書を締結

飯野海運株式会社(以下「飯野海運」)とイタリアに本社を置くFratelli Cosulich Marine Energy(以下「Fratelli Cosulich」)は、海運業界の脱炭素化に向けた取り組みの一環として、代替船舶燃料分野における戦略的協力に関する基本合意書を締結しました。
本基本合意書は、メタノール、LNG(液化天然ガス)、アンモニアなどの代替船舶燃料に関する新たなビジネス機会の創出を目指すものです。これに基づき、飯野海運はFratelli Cosulichと共同事業への参画、市場動向の共有、サプライヤーや関係者との連携強化を進めてまいります。

<飯野海運 代表取締役社長 大谷祐介 コメント>
「Fratelli Cosulichとの協業を発表できることを大変光栄に思います。両社は長年にわたり海運業界で実績を積み重ねており、今回の戦略的協力により、代替船舶燃料のサプライチェーン構築に向けた包括的なアプローチが可能となります」

<Fratelli Cosulich Marine Energy CEO Timothy Cosulich コメント>
「エネルギー転換の時代において、飯野海運との今回のパートナーシップは、持続可能な海運の未来を形作る上で極めて重要です。両社の専門性とリソースを結集することで、クリーンな船舶燃料の普及を加速させ、外航海運業の脱炭素化への貢献を目指します」

飯野海運は、Fratelli Cosulichとの戦略的協力を通じて、国際的な海運コミュニティとの関係強化を図るとともに、イノベーションとサステナビリティへの取組みを推進してまいります。

飯野海運について
飯野海運は1899年設立の東京に本社を置く海運会社で、海外では上海、シンガポール、ドバイ、ロンドン、ヒューストンに拠点を構えています。原油、LNG、LPG、石油化学製品、乾貨物などのエネルギー資源およびその関連製品の輸送に特化した船主およびオペレーターとして、全世界で輸送サービスを展開しており、2025年3月末現在、大型原油タンカー(VLCC)4隻、ケミカルタンカー33隻、ドライバルク船19隻、大型LPG船(VLGC)7隻、中小型ガス船24隻の合計87隻を保有・運航しています。

Fratelli Cosulich Marine Energyについて
イタリアのFratelli Cosulichグループの海洋エネルギー部門として、50年以上にわたる実績を有しており、現在では12カ国で事業を展開しています。船舶燃料供給や、船舶管理を専門としており、シンガポールやジェノヴァ等の拠点において事業を展開しています。同部門は、LNG燃料船やメタノール二元燃料レディ船を含む先進的な船隊を運用しており、ISCC(国際持続可能性カーボン)認証を取得したバイオ燃料の供給においても先駆的な役割を果たしています。また、海運業のエネルギー転換支援の一環として、新たな船舶への投資も積極的に行っています。近年では、ソウルに新オフィスを開設し、アジア地域での事業基盤を拡大するとともに、イノベーションと持続可能性への取組みをさらに強化しています。

以上