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INEOS社向け大型液化エタン船(VLEC)1番船「IINO INEOS VESTÁ」が竣工

本日、当社がINEOS Europe AG社(本社:スイス・ロール、以下、INEOS社)へ長期貸船するエタン二元燃料VLECVery Large Ethane Carrier:大型液化エタン船)2隻の1番船「IINO INEOS VESTÁ」(以下、本船)がHD現代重工業株式会社(本社:韓国蔚山市)*²にて竣工しました。

命名式の様子
DSC_0357.JPG

本船はエタンを主燃料とする二元燃料主機を搭載しており、従来の重油専焼船と比べてCO₂排出量を大幅に削減することが可能です。

当社は中期経営計画「The Adventure to Our Sustainable Future」において、2050年までのカーボンニュートラル達成の目標を掲げており、その一環として次世代燃料への投資を積極的に進めています。これまで当社は、メタノールやLPGを燃料とする二元燃料船に加え、将来的にアンモニア燃料への切り替えに対応可能なアンモニアレディ船を導入しており、本船は当社にとって初のエタン二元燃料船として運航船隊に加わりました。当社は環境性能に優れた船舶の導入を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

<本船概要>
貨物積載容量99,000m3
総トン数  :60,637トン
全長    :229.97m
全幅    :36.63m
建造会社  :HD現代重工業株式会社
船籍    :リベリア


IINO INEOS VESTÁ
エタン船リリース用.jpg
本船には龍の姿も描かれており、当社グループの㈱イイノ・メディアプロ制作進行管理のもとデザインを制作しました。


(*¹) INEOS Europe AG
INEOSは、30の事業部門から構成されるグローバルな石油化学メーカーです。世界27か国に154の拠点を持ち、24,500人の従業員を擁しています。同社は日常生活に欠かせない原材料やエネルギーを製造しており、その製品は社会にとって不可欠な役割を果たしています。食品の保存や安全な水の供給、風力タービンや太陽光パネルなどの再生可能エネルギー技術の構築、より軽量で燃費効率の高い車両や航空機の製造、医療機器や医薬品、衣料品に至るまで、幅広い分野で活用されています。近年では、INEOS Automotiveの立ち上げやスポーツ分野への展開も進めており、マンチェスター・ユナイテッドFCOGCニース、FCローザンヌ・スポルトといったサッカークラブのほか、メルセデスAMG・ペトロナス・F1チームやイネオス・グレナディアーズ(自転車競技チーム)などを支援しています。

(*²) HD現代重工業株式会社
タンカーやLNG船をはじめとする多様な船舶の建造に加え、環境対応技術や次世代燃料船の開発にも注力しています。高度な技術力と生産能力を背景に、グローバル市場で高い信頼を獲得しています。

(参考)本リリースに関連する過去の当社リリース
2025321日:「飯野海運とみずほ銀行における大型液化エタン船(VLEC)向け「サステナブルシッピング・インパクトファイナンス」契約の締結について」

以上