海運業

ケミカルタンカー

飯野海運グループは、ステンレスタンクを有するケミカルタンカーを中心に、メタノール専用船も含めた業界トップクラスのケミカル船隊を有し、全世界に広がる航路で、石油化学製品、メタノ-ル、植物油、エタノ-ル、潤滑油といった液体貨物を輸送しています。

特に中東から極東および欧州への石油化学製品の輸送においては、30隻近くのケミカルタンカーを配船し、性状の異なる石油化学製品にもきめ細やかに対応し、同航路の輸送量ではトップシェアを誇っています。

また米国オペレーターとは長年パートナーシップ関係にあり、同社向け定期用船契約の締結により投入船が世界航路に従事している他、メタノール専用船では長期用船契約の締結により安定収益を確保するなど、バランスの取れた成長を目指しています。

石油化学製品の輸送には、船隊整備だけではなく高度な品質管理が要求されます。飯野海運グループは、長年の経験とノウハウをもとに貨物の品質管理と船の運航管理システムを確立し、“ステンレス船”というハード面と、“貨物・運航管理システム”というソフト面を融合させることにより、安全・安定輸送を実現し、顧客の高い評価と信頼を得ています。

2006年にはシンガポールの現地法人であるIINO SINGAPORE PTE. LTD.へ、ケミカルタンカーの運航業務とそれに携わる要員を移管しました。さらに2021年にはドバイの現地法人であるIINO LINES GULF DMCCを設立、加えてヒューストン事務所の拡充も行いました。これにより、海外顧客との連携を密にするとともに、人材育成も含めたグロ-バルネット化を推進しています。

また、環境負荷の低減への取り組みとして、2020年1月から適用開始となった船舶より排出されるSOx(硫黄酸化物)規制への対応として、2019年12月に当社グループで初めて2元燃料主機関(メタノールと適合油を使用可能)を搭載したメタノール専用船が竣工しました。

ケミカルタンカー部門においては業界トップクラスの船隊を今後とも継続的に整備し、引き続き飯野海運グループの発展を支えてまいります。

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