
飯野海運グループでは、1960年代より他社に先駆けてLPG(液化石油ガス)・石化ガス輸送事業を手掛けており、内航・外航いずれの業界においてもガス輸送のパイオニアとして長い歴史を築いてきました。外航では主にアジア域においてLPG・VCM(塩化ビニルモノマー)・プロピレンなどを輸送しており、また内航においては2005年に竣工した国内2隻目となる内航LNG船「NORTH PIONEER」でLNGを輸送するなど、多様な貨物を輸送しています。2024年には世界的な船級協会である米国American Bureau of Shipping(ABS)によるアンモニア燃料船化の基礎認証を受けて設計・建設された世界初のアンモニア運搬船「GAS INNOVATOR」が竣工しました。本船は主に東南アジアから日本を中心とする北東アジアのアンモニア輸送に従事しますが、当社にとっては2017年以来のアンモニア輸送事業への再参入となり、持続可能な社会の実現に向けた取組みに取り組む思いが船名にも込められています。
当社グループの中期経営計画において、中小型船型の営業強化を主要戦略の1つに掲げています。中小型ガス船分野におけるグループ内関連組織の連携を強化し、シナジーを意識した営業戦略の推進や貨物・顧客のさらなる多様化、一層の船隊拡大を図るため、2024年6月にはガス船第二部を新たに設立しました。
東京・シンガポールを主な拠点として、業界のパイオニアとして培ってきた豊富な経験を生かし、ノウハウの一層の高度化を目指してまいります。
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