海運業

内航ガス船

小型ガス船部門は、2007年に営業部門(本社)と船主部門(関係会社)を統合し、飯野海運100%子会社「イイノガストランスポート株式会社(以下、IGT)」として設立しました。

IGTは、加圧式の小型LPG船を中心とする船隊で構成され、日本国内の内航輸送及び近海エリアの外航輸送の営業・船舶の保有・管理から運航に至る一貫した海上輸送サービスを提供しています。

運航船舶については、LPG船(高圧タイプ)、エチレン船(冷凍タイプ)、LNG船、溶融硫黄船と多岐にわたり、輸送貨物は、燃料系ガスなどのLPG(液化石油ガス)・LNG(液化天然ガス)や、石油化学系ガスのエチレン・プロピレン・C4/5留分・VCM(塩化ビニールモノマー)、溶融硫黄など低温輸送貨物から高温輸送貨物まで扱っています。

飯野海運グループの小型ガス船部門は、1960年に竣工した国内初の加圧式内航ガス船「桃邦丸」で内航LPG輸送を手がけたことに始まりました。その後LPG輸送事業を拡大・輸送貨物を多様化させ、顧客ニ-ズにより国内とアジア域内の物流が融合する中で、内航から近海水域へ運航範囲を拡大しています。

現在では、LPG・石油化学系ガスの国内輸送量シェアは業界でトップクラスとなり、2005年に国内2隻目となる内航LNG船「NORTH PIONEER」の管理、2021年にはエチレン船「岐山」の運航を開始しました。飯野海運グループは1967年より内航エチレン船を運航しており、「太華山」(2017年竣工)と併せエチレン船2隻体制となっています。

IGTは、飯野海運グループの内航水域における小型ガス輸送の担当部門として、また近海水域においてはグループ内関連組織との連携を強化して、これからも顧客のニーズに迅速・的確に対応し、高品質でより安全なサービスを提供してまいります。