MY SEA-LIFE BALANCE
船の上では、
想像力が注意力になる。
IGTは船の種類が多く、運ぶ貨物も豊富です。船が変われば、機関室の構造もエンジンも変わる。もちろん機関士としての仕事内容も少しずつ違ってくる。そこで必要なのは想像力だと私は考えています。だから私は、手取り足とり教えません。どんどん仕事を任せることで、自ら考えさせます。バルブを閉めるだけの作業だとしても、なぜ自分はこの作業をやっているのだろうか、この作業をしなければ船はどう故障するのだろうか、故障したらどう他の船員に影響を与えるのだろうか、というところまで。そうすると、注意すべきことに気づきやすくなるんです。初めての船の仕事だと覚えることに必死で周りが見れなくなってしまう。そんな時、少し想像してみる。それは危険を避ける動きになります。機関長として、若い船員の想像力を育てていく、それが自分だけでなく、船や仲間を守る力になるはずです。
孫の成長と同じくらい、
若い子たちの
成長が楽しみです。
IGTには若い船員が多く、同じ船に3人ほど乗船しています。すこし気恥ずかしい話ですが、年齢的に、若い船員の顔と可愛い孫の顔が重なることもあったりします。彼らを家族のように考えると、仕事だけでなく、私生活のことまで気にするようになります。私は、休暇や私生活ではあれこれと変に口出しはしません。彼らの無駄なストレスを生まず、自由に生活させてあげるのが一番。笑顔が多い船はチームワークもよくなりますから。彼らがすくすくと成長して、立派な船乗りになっていく様子を見ることが、今の私の一番の楽しみです。
MY
SEA-LIFE
BALANCE
ON
他の機関士に
指示をだしながら、
機関室の定期点検を
行います。
次の港に向けて出航。
船を動かす役目は
機関長の仕事でも
あります。
他の機関士が作成した書類をチェック。最終確認は必ず行います。
船長と連携しながら
入港は慎重に行います。
OFF
旅行をするときは
必ず孫のところへ行き元気をもらいます。
実は図書館は読書だけでなく、
時間潰しできることがたくさんあるんです。
運動不足にならないためにも
散歩はよくしています。
気が向くときはバイクにのって
風を浴びに少し遠くにも行ってリフレッシュします。
海の上ではたらく人に、
ワークライフバランスを
OTHER SAILOR’S
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