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陸上職の魅せどころ
海運業界での陸上職の仕事はイメージしにくいかと思います。
海運業界の陸上職のそれぞれの役割と関係性、それぞれの役割の魅せどころをいくつかお伝えします。
顧客の貨物を運ぶ中で・・・
01
船舶調達
船舶の調達は事業の根幹をなす非常に重要な部分です。調達先である造船所や船のオーナーとのやり取りや契約、安全に関する管理などさまざまな業務が行われます。
魅せ
どころ
01
- 管理部⾨
- 資⾦調達
投資が重要な海運業。
顧客のニーズに応える企業⼒を。
海運業は資本集約的な産業であり、船舶の購入、保守、運営には膨大な資金が必要です。例えば、国際的な法令や安全基準への適合、市場変動も激しい中で、海運業の資金調達は企業の生存と競争力を維持するために不可欠です。適切な資金調達戦略を策定し、市場の変動や業界の要求に迅速に対応することが、企業の持続可能性に直結します。
魅せ
どころ
02
- 営業部⾨
- 船隊検討
顧客の将来の輸送需要を見据え、
飯野海運のフリート(船隊)を組む。
船隊検討は顧客のニーズに合わせて、最適な船舶数とタイプを選定し、効率的な運用を可能にする仕事です。需要変動への柔軟な対応、コスト最適化、環境配慮を通じて競争力を高め、企業の成長と持続可能性を確保する重要な戦略の一つです。海運業は市場の変動が激しい産業であり、需要や価格が変動することがよくあります。船隊検討により、需要が拡大する際には適切な船舶を増強し、需要が減少する際には適切に縮小できる体制を整えることが重要です。
02
輸送契約
貨物を海上で運ぶための取り決めです。契約書には運送の条件、運賃、責任範囲が記載され、国際法や地域法等を順守しながら安全で効率的な輸送を確保します。そこには、顧客との信頼性や的確な提案、曖昧さのないわかりやすい契約など、陸上職の見せどころは多いです。
魅せ
どころ
01
- 営業部門
- 集荷営業
長期的な視点とコストパフォーマンスを発揮する。
担当する船のスケジュールや状態を把握したうえで、貨物の輸送を望む顧客に対して提案や商談を行います。マーケットは船の種類・航路・荷物ごとに異なり、ひとつの航海ごとに、次にどのような荷物を運ぶのかを検討し、利益の最大化をめざします。
数年間におよぶ長期契約もあり、船を借りるのと買うのではどちらのコストが低いのか、安定的に船を供給できるのかなど、より長いスパンと大きな視野で採算性を考えることも必要とされます。
魅せ
どころ
02
- 管理部門
- 契約法務
法律やルールの多い海運業
だからこそ成長できる。
海運業の契約では、契約書が全てであり、細心の注意が必要です。契約書は分かりやすく、国際法や地域法を順守し、損害や保険条件も詳細に明示。契約の変更や解約についても条件を話し合い、法的問題には専門家の助言を得るなど慎重に進めています。お互いの信頼性も確認し、円滑な取引を目指しています。
03
運航
東京、シンガポール、ドバイなど、各拠点から世界中に向けて、エネルギー資源や穀物、化学薬品の海上輸送をマネジメントする職種です。陸上から海運事業を支えています。
魅せ
どころ
01
- 営業部門
- 運航管理
遠いからこそコミュニケーションが差を生む。
運航計画を策定するのも陸上職(営業部門)の仕事です。船長と綿密にコミュニケーションをとりながら、気象・海象、積荷の特性、経済性を考慮して、最適な航路や速度を決定します。これにより、船の燃料効率を向上させつつ、確実かつ迅速な航海が可能になります。また、船の適正な荷重配分も計画に組み込まれ、安定性や安全性を確保します。
魅せ
どころ
02
- 営業部門
- 運航管理
天候と海は予測ができない。
臨機応変を超える予測を。
貨物や船舶のトラブルだけでなく、台風などの自然災害や海賊、国際情勢の変化に伴う地政学的リスク等予測のできない事象と常に隣り合わせの海運業。緊急事態が発生した際、即座かつ冷静に対応する場面も。事前に危機管理や災害対策を策定し、それに基づいて行動します。安全な航行や乗組員の安全を最優先に考え、迅速で的確な指示を出すことで、トラブルの最小化や危険の回避に努めます。
04
その後
船は動かして終わりではありません。運航後において大切なのは、船舶の運航データを分析し、効率性や安全性向上のための改善策を検討し続けることです。定期的なメンテナンス計画を立て、船舶の機器や設備を適切に保守管理して、安全かつ効率的な次の航海に備えることが不可欠です。
魅せ
どころ
01
- 営業部門
- 集荷営業・運航管理
運んで終わりではなく、
顧客も自社も次に活かす。
運航が終了した後、船舶から収集されたデータを分析し、航行中のパフォーマンスや効率性、燃料消費、運航採算を評価します。この結果を、新たな顧客のニーズを発掘することだけでなく、飯野海運自身のオペレーションの改善や海上職やその他船員のパフォーマンス向上にもつなげていきます。
魅せ
どころ
02
- 管理部門
- 技術
ハプニングを武器に変える。
あるべき船を追い求めて。
船は竣工後(建造後)、常にメンテナンスを必要とします。管理部門技術担当は船の定期メンテナンスや日々の修理作業を計画します。船舶の検査結果や過去のトラブルの履歴を元に、必要な修繕や保守作業をスケジュールに組み込みます。これにより、長く安全に使用できる、より良い船を目指します。