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INTERVIEW

機関士として
成長しつづけられるのは、
温かいサポートのおかげ。

海上職

G.K

二等機関士
2016年入社
海洋工学部 卒

経験値を得るため、
危険物船に乗船したかった。

入社を決めたきっかけを教えてください。

私が機関士を志望するようになったきっかけは、大学の乗船実習でした。これ以上ないくらいの職住近接で、美しい夕焼けなどを目の当たりにできる。そんな特殊な環境に魅力を感じました。数ある海運会社のなかでも飯野海運は、石油タンカーや大型ガス船などの危険物船をメインに扱っています。それが意味するのは、他の船種より特殊な機器が多く、広く深く技術を学べるということ。また危険物というだけあって、扱う際は細心の注意が必要です。緊張感をもって作業することが、自分の経験値につながると考えました。

会社訪問を通してお会いした先輩社員の皆さんは、仕事への熱量が高く、飯野海運という会社をさらによくしようとする前向きな方ばかり。社員一丸となって会社を伸ばそうとする姿勢に感動し、飯野海運への入社を決めました。

実務は、乗船実習よりずっと高難度。
だから成長できる。

働きはじめての、率直な感想は?

実際に働きはじめて感じたのは、機関士としての実務が想像していたよりずっと手強いということ。学生時代、数ヶ月の乗船実習を経験していましたが、やはり学生が行う作業と、給与をもらいながらエンジニアとして行う作業では、必要な技術も、難度も、プレッシャーも大きく異なります。学生のときの機械整備はあくまで触りの部分だけ。実務では、作業計画を自分で決め、そのスケジュールに沿って部品を注文し、なおかつフィリピン人クルーの皆さんにも指示を出さなければなりません。しかも私の乗船するガス船は、学生のときに乗っていた船種よりも安全管理の基準が厳しく、作業手順も厳格に定められていて戸惑いました。乗船してからしばらくは、こんなにも違うものかと驚いてばかりでした。一方でこの難度の高さは、成長機会だらけということ。前向きに捉え、必死に食らいつきました。

そんななかありがたかったのが、上司や先輩の存在です。勉強してもわからなかったことを詳しく解説してくれて、「こんな場面ではこうするといいよ」とアドバイスをくれました。周りのフォローや優しさのおかげで、いくつもの壁を乗り越え、成長することができした。

機関士として担当するのは、
運航や荷役に直結する重要機器ばかり。

現在はどのような仕事をされていますか?

乗船する船舶によって異なりますが、主に二等機関士として発電機や荷役機器の整備・修理と運転を担当することが多いです。最近はガス機士として乗船し、荷役機器の整備・修理や貨物の管理を担当することもあります。いずれにしろ、担当機器は船の運航や荷役に直結する機器が多く、もし故障すれば運航停止や荷役の中断を招いてしまうので責任重大です。

機器の原理や仕組み、構造についての理解が深まるほど、仕事が面白く感じます。また、通常の整備作業を終えて試運転で正常に動いたとき、不具合の兆候を誰よりも早く発見できたときにやりがいを感じます。もちろん、故障やトラブルに直面することも少なくありません。その際にどうすれば解決できるか思案し、自分の推測と対処策で機器が復旧したときはとても嬉しい。この仕事を選んで良かったなと思う瞬間です。

陸上勤務を経て視野を広げ、
一等機関士になりたい。

これからの目標を教えてください。

これまでたくさんの経験を積ませてもらいました。ときには自分のケアレスミスから入港を延期させてしまったり、荷役を停めてしまったりと、各方面に多大なご迷惑をおかけしたこともあります。その瞬間は本当に顔が青ざめます(笑)。でも上司や先輩がいつもピンチを救ってくれました。振り返ると、そうした場面で怒られた記憶がありません。むしろ、再発防止策を一緒に考えることを通して、前を向かせてくれるんです。このように温かい社風なので、過度に失敗を恐れることなく、積極的に挑戦できるのだと思います。

今後については、入社してからずっと船上で過ごしてきたので、陸上勤務を経験してみたいです。オペレーションについてはもちろん、安全手順や規則がどのようにつくられているのかなど、広い視野を獲得できたらと考えています。その後は陸で得た知識を活かして海上復帰し、一等機関士になることが私の目標です。