INTERVIEW
海上のあらゆる
リスクに備える保険で、
仲間をサポートする。
陸上職
M.S
業務管理部 法務・保険課 /
イイノマリンサービス株式会社
船舶管理部 海務課 出向
2021年入社
法学部 卒
近い距離で「仲間」を支えたい。
だから、大きすぎない会社がいい。
入社を決めたきっかけを教えてください。
自分がプレイヤーとして前に出るより、仲間の活躍をサポートするほうが楽しい。中学ではプレイヤーとして、高校ではマネージャーとして女子バレーボール部を支えた経験から、そう思うようになったんです。大学でも、体育会に所属する学生たちのサポート役を務めました。身近な仲間に対して、おせっかいを焼くのが好きなんだと思います。
そんな私が海運業界を志望したのは、輸出入を通じて人々の生活を縁の下から支えていることにシンパシーを感じたからです。なかでも飯野海運は、ちょうど良い規模感が魅力的でした。仲間をサポートするという点ではやはり、同じフロアで働く方々の顔と名前が一致するほうがいい。この人の力になりたいと思えますし、実際に、役に立てている実感も得やすいと考えたからです。選考を通じて、人事の方が親身になってくれたことも好印象でした。「あの会社を受けるなら、この会社も受けるといいよ」。会社目線ではなく、就活生目線のアドバイスが心に響きました。この会社なら、きっと素敵な仲間に出会えるんじゃないかと思い、入社することに決めました。
海運業において欠かせない
保険に関する仕事。
現在はどのような仕事をされていますか?
2つの部署を兼務し、どちらも主に保険に関する業務を担当しています。最初に配属されたのが、業務管理部法務・保険課。船舶保険や船主責任保険(P&I保険)といった船舶に関する保険の更改手続き、保険料率の交渉などを行っています。保険以外だと、各部署からの法務相談への対応もしています。その後、イイノマリンサービスの船舶管理部海務課の業務についても、出向という形で兼務することに。自社管理船にトラブルが生じたとき、船のスペシャリストである海務監督や工務監督とやりとりしながら状況を整理し、必要に応じて証拠資料を保険会社に提出。補償範囲などについて交渉します。
配属前は船舶運航のオペレーションなど、「いかにも海運」という仕事を希望していました。でもいざ保険業務を経験してみると、思いのほか肌に合っていました。船舶は高額なうえ、トラブルのリスクとも隣り合わせ。もしものときに備える保険は、海運事業においてなくてはならないものです。そんな保険にまつわる不安や困りごとを解決できるという点で、営業部の皆さんを支えている実感が得られるんです。
海上の突発的な出来事も、
「他人事」ではなく「自分事」。
これまでのキャリアの中で、印象に残っていることは?
法務や保険という仕事の性質上、他部署から相談ごとを受ける機会が多いのですが、その内容は多岐にわたります。毎回、こんなトラブルも起こりうるのかと発見があるので、飽きることがありません。たくさんの学びも得られます。ときには、緊迫した状況に直面することもあります。特に印象的だったのは、飯野海運グループが保有・船舶管理・運航するケミカル船が、人命救助に向かったときでした。数十名を乗せた船が遭難し、たまたま近隣海域を当社船舶が運航していたんです。救助は成功し、心から安堵しました。海務監督から第一報が入ったときは、まさかの事態に驚くとともに、一気に緊張したことをよく覚えています。
保険業務には、臨機応変な対応と判断力が求められます。場合によっては、保険会社から検査員を派遣してもらう必要があり、「すぐ手配してください」と即座に依頼することも。東京のオフィスにいながら、海上で起こっていることと密接につながっている点が、この仕事の面白いところです。
会社負担で英会話レッスンを受講。
いつか、オペレーション業務にも役立つはず。
これからの目標を教えてください。
入社して2年以上がたちますが、まだまだ業務に関してはわからないことだらけです。わからなくても業務を進めることはできますが、自分の成長にはつながりません。そのため、ささいな点でも気になることがあれば質問し、毎回不明点を解消するように心がけています。話しかけやすい雰囲気をつくってくれる職場の皆さんにはとても感謝しています。
現在挑戦しているのは英語力の向上です。業務で連絡を取る海務監督や工務監督、運航管理オペレーターは外国人の方が多いので、Webミーティングやメールで英語を使う場面がたくさんあります。周囲は留学経験者なども多く、海外滞在経験のない私は、少し苦労しています。最近はオンラインの英会話レッスンを、会社負担で受講しています。マンツーマンで月8回、自分の好きな時間に受けられるので重宝しています。目標は、打ち合わせの内容を全て理解できるようになることです。そして、現在の部署で法務や保険に関する知識の習得を最優先に行い、将来的には船舶のオペレーションを経験したいと考えています。