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INTERVIEW

採算性を意識しながら、
臨機応変なオペレーションを。

陸上職

A.T

貨物船部 専用船課
2023年入社
国際経営学部 卒

大きすぎず、小さすぎない
会社の規模感に惹かれて。

入社を決めたきっかけを教えてください。

将来は英語を使う仕事に就きたい。そう考えるようになったきっかけは、幼い頃の海外旅行で、英語を流暢に話す母の姿に憧れたからです。進学先には経営や国際トピックを英語で学ぶ学部を選び、コロナ禍以前にはアメリカへの短期留学も経験しました。就職活動では「英語」や「グローバル」を軸に会社を探しつつ、インフラのように縁の下の力持ちとして暮らしを支える仕事にも興味を持ち、両方の側面を持つ海運業界を志望しました。

飯野海運は会社規模が大きすぎない点が魅力的でした。大人数の会社よりも、一人ひとりの仕事が会社全体に反映される実感が得られやすいと考えました。先輩社員からも「海務や工務のスペシャリストが同じフロアにいるから、安心感があるよ」と背中を押され、入社を決意しました。

気象・海象に応じた判断が面白い
オペレーション業務。

現在はどのような仕事をされていますか?

石炭や穀物などの乾貨物を扱う部署で、貨物船6隻のオペレーション業務を担当しています。仕事内容としては大きく分けて3つあります。1つ目は運航業務で、外国人の船長に対して直接、航路やスピードについて英語で指示・相談します。その際、顧客・代理店などの関係者のとりまとめや調整も行います。2つ目は採算管理。速度や補油地を調整し収益を最大化させることを目指します。3つ目は精算対応で、滞りなく入金されるよう管理します。

仕事の性質上、日常的に英語を使いますが、使用頻度の高い単語や表現は決まっているので、慣れれば問題ありません。むしろ難しいのは、臨機応変な判断です。各航海の契約内容を遵守しつつ、気象・海象や港の混雑状況、次航海の予定などさまざまな観点を考慮しながら、本船の航路や速度を選定しなければなりません。特に気象・海象は予測不可能で、思惑通りにいかないことも多々あります。それでも、細かい工夫次第では採算をプラスにしたり、マイナスを最小限に抑えたりすることも可能です。責任を感じると同時にやりがいを感じるところです。

安全性はもちろん、採算性も追求する。

仕事で大切にしていることは?

オペレーション業務では、安全第一とした上で採算意識を心がけています。たった1日でも船が止まれば、1万ドル以上の損失が出てしまうこともあります。スピードを出しすぎたり、逆流を進んだりすることも燃費の悪化を招き、燃料代がかさんでしまいます。いかにして採算性を高めるかが腕の見せどころです。

例えば、オーストラリア東海岸には北から南に向かう潮流がありますが、石炭を運ぶ担当船が日本に向かう際は逆流となり、スピードが出づらいことがありました。そこで、迂回する航路を取るほうが早いのではないかと仮説を立て、距離が増えることを差し引いても航行時間は短縮できるのではないかと、船長に提案してみました。蓋を開けてみれば、狙い通りスピードの低下を回避でき、従来よりも早く到着できました。船長からは「いつもよりスピードが出ていたよ。あの航路はいいね。」と喜んでいただき達成感を覚えました。

現場と会計の視点を持った人材になりたい。

これからの目標を教えてください。

若手から責任のある業務に携われる点が飯野海運で働く魅力です。ありがたいことに、1年目の6月には担当船2隻を持たせてもらい、今ではカナダ、中南米、アジアという広域に担当船を持っています。また、大手海運会社ほど運航する船の数が多くないため、部署や役割が細分化されておらず、幅広い経験を積むことができています。また海務・工務との距離が近く、すぐに相談できるので、いざというときの安心感も大きいです。

今後については、オペレーションの経験を活かして集荷やチャータリングにも挑戦したいです。また、採算管理や精算管理を行う中で会計知識が不足している点を実感したので、そこも強化したいと考えています。