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INTERVIEW

新造船プロジェクトという
スケールもやりがいも大きな仕事。

陸上職

M.S

ケミカル船第一部 ケミカル・石油製品船課
2013年入社
政治経済学部 卒

海外との接点が多いことと、
穏やかな社風。

入社を決めたきっかけを教えてください。

学生時代の短期留学の経験から、将来は海外と深く関わる仕事がしたいと考えるようになりました。文化や言語が異なる人たちと一緒に何かを成し遂げ、達成感を味わえたらどんなに素晴らしいか。そんな思いで就職活動をスタートしました。そのため、海外との接点が多そうな業界を中心に調べ、最終的には日本と海外を貿易で結ぶ海運業界が、自分の志向に最も合致すると考えました。

いくつかの海運会社の中から飯野海運を選んだのは、穏やかな社風に惹かれたからです。会社説明会やOB訪問を通じて、朗らかで優しい方が多い印象を受けましたが、入社してから10年以上たった今でもその印象は全く変わっていません。公私共に仲良くさせてもらっている同僚も多く、同時期に休暇を取って先輩や後輩と一緒に海外旅行に行ったことも何度かあります。

ケミカルタンカー部門における
新造船プロジェクトの推進。

現在はどのような仕事をされていますか?

業界有数のケミカル船隊を運航する飯野海運のケミカルタンカー部門では、定期的に船舶調達を行っています。この新造船プロジェクトを推進することが私の主な担当業務です。造船所や船主などと折衝を重ね、収支を計算しながら、どのような提案や交渉をしていくかを検討します。こうしたプロセスを経てから関係各社で合意形成し、商談をまとめ上げていくという流れになります。

数十億円規模のプロジェクトになるため、成約に至るのは簡単ではありません。商談を開始してから成約までに1年以上を要することもあります。たとえ条件が厳しくても、自分ならではの創意工夫を施しながら、魅力的なビジネスを提案・実現できないか、諸々模索しているところです。近い将来、自分が携わった新造船が竣工する瞬間を見届けるのが夢です。

“地球の裏側”における
トラブルを無事解決したこと。

これまでのキャリアの中で、印象に残っていることは?

数年前の出来事ですが、用船していた船舶を船主に返すことになっていました。返船場所は、日本から見て地球の裏側にあたる南米。現地の港で貨物を積み下ろせばすぐに返船できる状態でした。ところが、この積み下ろしがいつ行われるのか、現地から情報が上がってこないどころか、いきなり現地から何週間ものスケジュールの遅れを通達されることも。返船前に船主やその他関係者にしっかりとした事情説明ができるよう、日本時間の真夜中に現地に電話をかけ、情報収集に徹していました。昼夜真逆の現地との連携に苦戦しましたが、何とか積み下ろしの目途も立ち、無事返船できました。

この一件を通して、世界を股にかける海運業の大変さを改めて痛感しました。同時に、責任感をもって奔走し、事態を収拾できたことは大きな自信になりました。無事乗り越えたときの達成感は格別で、その日はお酒がいつにもまして美味しかったことをよく覚えています。

営業・管理のノウハウを
バランスよく習得していきたい。

これからの目標を教えてください。

私が思い描く理想のキャリアは、営業知識も管理知識もバランスよく持ち合わせた人材になること。これまでを振り返ると、ありがたくもその理想に近いキャリアパスを歩めているような気がします。最初の4年間は貨物船の営業部門でオペレーション・チャータリング業務に従事し、その後経理部門で会計のイロハを学び、現在はケミカル船の営業部門に身を置きながら新造船の提案に取り組めています。今後新たにやりたいことが見つかるまでは現在の業務に全力で取り組むとともに、自己研鑽にも励んでいくつもりです。具体的には、語学力をさらに高めることや、経理にいた頃に習得した会計知識をより深めること。また、一朝一夕に成し遂げられることでは無いかもしれませんが、いつかMBAを取得することも目標の一つとして考えています。