

INTERVIEW
海外研修・海外駐在という
得難い経験を、経営企画に活かす。
陸上職
T.S
経営企画部 事業管理課
2015年入社
外国語学部 卒
海外で働きたいと同時に、
東京でも働きたかった。
入社を決めたきっかけを教えてください。
学生時代は二度の海外留学に挑戦しました。自身の専攻を学ぶためにアメリカへ、中国語を学ぶために台湾へ。この経験を通して、多様な文化や市場に触れながら国際的な視点を持って仕事がしたいと思うようになりました。メーカーや商社も視野に入れましたが、最終的に志望したのは海運業界。若いうちに海外へ行くチャンスがあること、貿易拠点となるような世界の大都市で働けることに魅力を感じたからです。
一方で、国内にいる間は東京に生活基盤を置きたいという思いもありました。その点、飯野海運には全国転勤がなく、都内のオフィスで働けます。決め手になったのは面接での会話でした。高校時代にお菓子づくりに打ち込んだ話をした際、大変興味を持ってくれたんです。人柄を見ようとする姿勢とアットホームな雰囲気に惹かれ、入社することに決めました。

飯野海運の未来にコミットする
経営企画の仕事。
現在はどのような仕事をされていますか?
飯野海運では、2050年のカーボンニュートラル実現に向けてさまざまな取り組みに注力しています。その一つが、二酸化炭素の排出量削減を目的とした次世代燃料船への転換です。アンモニア、メタノール、LNG、水素など環境に配慮した燃料への転換が求められますが、そういった次世代燃料を使用可能な船舶は重油専焼船に比べ非常に大きな金額の投資となります。この取り組みの一環として、私は脱炭素投資が促進されるよう新たな社内投資基準の導入・運用を行っています。
会社の現在と未来を数字から俯瞰し、今後の歩みに影響を与えられることが、経営企画部で働く面白さです。これまで、全社予算の策定から中期経営計画の策定、業績予想、予算・実績の差異分析、グループ会社管理、投資採算計算・評価、社内規程管理なども担当してきました。経営に近い立場に身を置きながら、戦略的かつ論理的な思考力を鍛えられることに大きなやりがいを感じています。


海外研修と
シンガポール現地法人への赴任。
これまでのキャリアの中で、印象に残っていることは?
海外で働くという夢が叶ったことです。入社後経営企画部に配属され4年目を迎えたころ、上司からの推薦もあり会社の海外研修制度を利用してカリフォルニア大学バークレー校のビジネススクールにて経営管理に関するプログラムを受講することになりました。英語の授業はもちろん、一筋縄ではいかない大量の宿題と向き合う日々は非常に刺激的でした。4ヶ月にわたってマーケティングやファイナンス、経済学などを理論から学べたことに加えて、より実践的な交渉術なども習得できたことが大きな収穫です。
その後、1ヶ月かけて当社海外拠点のヒューストン、ロンドン、ドバイ、シンガポールを訪問し、駐在員の業務を学びました。一度日本に戻った後、シンガポール現地法人へ赴任。今度はケミカル船のオペレーション業務に従事することに。まさに怒涛の日々です。2年間にわたって海運会社らしい現場業務を経験できたことは、経営企画部に復帰した現在も大きな財産になっています。
目指すは、管理部門のプロフェッショナル。
これからの目標を教えてください。
これまで海運営業として2年、経営企画のメンバーとしては計8年を過ごしてきました。自分には人を支える役割が向いていると考えており、引き続き管理部門でキャリアを積んでいきたいと考えています。経営企画部では特に「お金」の面から経営に関する事項を学んできましたが、次は人事部などで「人」の面から経営にアプローチしてみたいです。特に昨今は人的資本経営の重要性が謳われており、企業の成長には「人」が欠かせません。社員が生き生きと働けるような社内制度の拡充などに挑戦したいです。その後は他の管理部門も経験し、会社を支える縁の下の力持ちのようなポジションを目指していけたらと考えています。